こんにちは。元看護師転職サポートキャリアパートナーの黛聡志(まゆずみ さとし)です。
呼吸器系の疾患の報道が多い昨今ですが、皆さんは呼吸器系の病棟で勤務されたことはありますでしょうか?
私も看護師の人材紹介会社で勤務していた時代、呼吸器系の病棟でご勤務されている方を対応させて頂いた事も多々ありましたが、「高度な専門知識とスキルを身に着ける事ができた!」とおっしゃってる事が多かったのを記憶しています。
では呼吸器科の特徴はどんななのか?ご説明させていただきたいと思います。
▮呼吸器科の特徴は?

呼吸器科で取り扱う主な疾は代表的な疾患ひとつとして挙げられるものが肺がんです。(日本では1990年代後半に胃がんを抜いて、がんによる死亡原因において1位になりました。)
もう一つ代表的な疾患として挙げられるのは、肺結核です。(昔は不治の病と言われていましたが、今は適切な診断と投薬治療により、十分に治る病気となりました。)
また、肺炎も取り扱われることの多い疾患の一つです。
ほかにも、インフルエンザ・肺真菌症・サイコイド-シス・気管支拡張症・気管支喘息・気胸・間質性肺炎・肺線維症など、幅広い疾患を呼吸器科では扱っています。
▮呼吸器科での看護師さんの業務内容は?

▼抗がん剤治療の補助
呼吸器内科、呼吸器外科の双方で肺がんを扱っている以上、その治療において大事な役割を果たしている抗がん剤治療は重要な仕事のひとつになります。
抗がん剤の扱い方、治療の進め方、患者さんに現れる副作用、副作用に対するケアなどに精通している必要があります。
また、患者さんから抗がん剤のことについて聞かれることも多くありますから、それに対応できるだけの知識とコミュニケーション能力も必要です。
抗がん剤治療は日々進歩しているので、絶え間ないスキルアップが求められることになります。
▼院内感染の予防
呼吸器科では肺結核をはじめ、肺炎などの感染症を取り扱っています。これらの病気は、人から人に移る感染性のものですので、院内感染を起こしてしまうと大変なことになります。
そういった事態を避けるためにはまず、感染症が起こるメカニズムについてしっかり学ぶこと、そのうえで院内感染を起こさないように細心の注意を払って仕事をすることが求められます。
呼吸器の疾患は患者さんにとって苦痛をともなうことが非常に多いです。
その苦痛をいかにとりのぞくかが大切です。また、服薬指導や生活指導も重要な仕事の一つです。
▮呼吸器科に向いている人は?必要なスキルは?

▼新しい知識やスキルを身に付ける意欲や向上心がある人
勤務して初めて知ることも多く、治療に使用する機器の使い方から覚えていく必要があります。また、呼吸器疾患の場合は同じ病気でも人によって現れる症状が異なる傾向にあるので、日々勉強の積み重ねです。
▼メンタルが強い人
呼吸器疾患を持つ患者さんの中には、うまく呼吸ができなかったり薬の副作用や痛みと闘っていたりして苦しむ人も多くいます。時には患者さんの死に直面することもあるので、メンタル面の強さは必須です。
▮呼吸器科のメリット・デメリットは?

では呼吸器科で働くメリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか?
〇メリット
▼多くの知識や看護スキル、また説明スキルを身に付けやすい環境
呼吸器疾患の治療を行う患者さんは自宅での酸素吸入や日常生活で注意しなければならないことが多く、看護師が患者さんへの説明を行う機会が多いです。
酸素吸入器を使う際の使用方法や喘息の発作が起こった時の対処方法など患者さんにとっては重要なものが多いので、相手が理解しやすい説明ができるようスキルを磨く必要があります。このスキルは呼吸器科の外来だけでなく病棟でも重要となるものです。というのも、入院する患者さんの年齢層が幅広く、中には会話がうまくできない高齢者も多いためです。
病棟で働く場合にはそういった状況で説明をすることも多いので、「自然と説明がうまくなった」という看護師さんもいます。このように患者さんとの会話が多い職場であるため、コミュニケーション能力も身に付く職場と言えます。
〇デメリット
▼精神的に辛い場面に出くわす
肺がんは発見された時にはかなり進行していると言われており、痛みや抗がん剤の副作用で苦しむ患者さんも多くいます。そのような人を目の前にしても冷静になって看護師としてやるべき仕事をこなし、患者と家族のケアも行っていく必要があります。
人間にとって「呼吸」が出来ないことがどんなに苦しく辛く、そんな患者を目の当たりにし精神的に辛い場面に出くわすこともあり、その辛さに耐えられないという看護師さんも多くいます。
▼総合病院や大学病院でないと専門的には学べない
呼吸器疾患の高度な治療を行うことが可能な設備は総合病院や大学病院に集中しています。個人病院やクリニックだと、呼吸器内科のみであったり重症の患者さんには他の病院を紹介したりすることが多く、総合病院や大学病院と同等の治療に携わる機会は少ない傾向にあります。
▮呼吸器科で働く看護師さんの声

▼50代看護師さん
私は、呼吸器科の看護師として働くようになって10年以上経ちますが、「ここで頑張って行こう」と思ったのは自分を
磨ける仕事だと思ったからです。他の診療科で勤務していたこともありますが、そこで働く以上に高度な専門知識やスキルを必要とし、患者やその家族へのケア、感染症対策など様々なことに頭を働かせて仕事を行っていると感じています。
▼30代看護師さん
仕事をする中で、楽だと感じることは少ないです。知らないことが多かったり細かな部分にまで気を配ったりして、勤務中は神経をつかうことばかりです。
また、呼吸器疾患を持つ患者さんの多くは、精神的なダメージも大きいので心のケアを必要としており、それにも非常に気を遣います。
肺がんなどの患者さんもいるので痛みや抗がん剤の副作用に苦しむ姿を見ることになったり、懸命に治療を行っても残念な結果になったりすることもあって、正直辛いと感じる場面もあります。
▮最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
辛く忙しい事も多いかと思いますが、呼吸器分野は知識・スキルともに大きく成長できる科目です。
もし呼吸器分野でチャレンジしてみたいと興味を持たれた方は、上記デメリットでお伝えした通り、専門的に学べる病院は限られる為、紹介会社などに「呼吸器に強みを持った病院」はお近くにどんなところがあるのかを聞いてみてもよいかもしれませんね。
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