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急性期での看護師の役割は? | 自分に合った急性期病院を選ぶポイントも徹底解説

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看護師

急性期での看護師の役割・業務内容って?

急性期のメリット・デメリットって何?

自分に合った急性期病院を見極めるポイントってあるの?

『看護師はまず急性期病院って経験を積むべき』と皆さんも一度は耳にした事がある言葉かと思います。

その言葉を守りキャリアの最初に急性期病院を選んだ方は多いでしょう。

皆さんは急性期病院の種類や業務内容、看護師の役割などを言葉で説明できますでしょうか?

急性期は1~3次救急指定まであり、幅が広く種類が豊富な分、就職や転職で急性期病院を選ぶ際、その違いの見極めができないと転職が失敗に終わる事が多い求人ジャンルです。

この記事では急性期の業務内容から病院の忙しさ・レベル感の見極めなど詳しく解説しますので、あなたの看護人生役立てて頂けたらと思います。

目次

1 | 急性期病院での看護師の役割・業務内容

▼急性期・急性期病院とは
急性期とは病気が発症し、急激に健康が失われ不健康となった状態で、発症後14日以内が急性期の目安と言われている。また急性期病院とは、上記急性期に当たる急性疾患または重症患者の治療を24時間体制で行なう病院の事を指す。

上記にある通り、急性期病院は生命の危機に瀕している患者や治療しなければ生命の維持に関わるような重症疾患を抱えている患者も多い環境です。

この看護必要度も高く急変も多い環境下の中で、看護師に求められる事は患者の状態把握からアセスメントまでを、優先順位をつけスピード感を持って対応する事です。

また慢性期病院や回復期病院に比べると患者の療養上の世話の割合は減り、診療の補助を行う割合が増えます。

病棟急性期病院
目的・生命の危機からの脱出
・病気の治療
看護の役割・検査などの診療の補助
・周手術期管理
・合併症予防
・早期離床
・精神的ケア
求められるスキル・アセスメント力
・急変時の対応

2 | 急性期における看護師のタイムスケジュール例

次に急性期病院で働く看護師の1日のタイムスケジュールを見てましょう。

まずは日勤帯に関してです。

急性期病棟の業務の流れ(日勤例)
7:30情報収集
(夜勤時の様子やバイタル値の確認、予定の検査や処置の確認)
8:30申し送り
9:00点滴などの準備や更新
10:00検査出し・オペ出し
11:00清潔ケアなど
12:00食前薬・食事介助・口腔ケアなど
13:00昼休憩
14:00カンファレンス
15:00オペの迎え・点滴・消毒など
16:30申し送り
17:00看護記録・終業

急性期では情報収集の為に就業開始時間の1時間前から入る病院が多く、慢性期や回復期と比較しても『前残業』の時間は長めです。

また日勤帯に手術や検査出しが入る為、業務に追われがちな傾向があります。

次に夜勤帯のタイムスケジュールを見てみましょう。

急性期病棟の業務の流れ(夜勤例)
15:30情報収集
(日勤帯に行われた処置などの確認、夜間の急変時の指示の確認)
16:30申し送り
17:00点滴などの準備や更新
18:00食前薬・食事介助・口腔ケアなど
20:30眠前薬の投与
21:30消灯・体位交換
0:00点滴更新・体位交換
2:00仮眠
4:00体位交換・経管栄養
5:00バイタル測定
7:00食前薬・食事介助・口腔ケアなど
8:30申し送り
9:00終業

夜勤帯は、日勤帯より人員が減る為、一人当たりが対応する患者数が増えます。

その為、事前の情報収集やスケジュール管理が重要です。

3 | 急性期はどんな性格の人が向いているか?

急性期病院は対応にスピード感が求められ、生命の危機に瀕するような患者を対応する分、緊張感強い為、以下のような性格の方に向いていると言えます。

  • 知識やスキルの習得に喜びを感じる人
  • 感情のコントロールができる人
  • テキパキと動くのが好きな人
  • 優先順位付けが得意な人
  • 体力がある人

時にはなくなる患者もいたり、後遺症が残る患者もいたりする中で、患者やそのご家族に感情移入しすぎる事なく上手く切り替えられる方が向いているでしょう。

また業務に追われがちになる為、『患者やご家族にゆっくり寄り添った看護がしたい』という方よりは、テキパキと業務をこなす事に楽しさややりがいを感じられる方や知識・スキルの習得に喜びを感じられる方が向いています。

もしあなたが転職を考えていて急性期病院を検討されている状況であれば、ご自身の性格ややりたい看護と上記内容を照らし合わせて今一度急性期の選択が正しいか検討してみて下さい。

4 | 自分に合った急性期病院を選ぶポイント

自分に合った急性期病院を選ぶ際のポイントは大きく2つあります。

  • 3つの救急指定を正しく理解
  • 2次救急指定病院のレベル感の見分け方の理解

それぞれ解説します。

4-1 | 急性期の種類は3種類

急性期病院は基本的に救急指定病院とほぼ同義語です。

救急指定病院は、救急患者の診療に協力を都道府県に申し出た医療機関の中で条件を満たし、承認を受けた病院です。

そしてその救急に関しては、症状や緊急性により、3段階に分かれ、

  • 1次救急
  • 2次救急
  • 3次救急

となっております。

1次救急について

1次救急は入院の必要がない軽症者に対しての救急医療となります。

病院だけでなく、地域の開業医が1日ごとに当番で対応します。

2次救急について

2次救急は24時間体制で急患を受け入れられる環境となっている病院です。

またそれ以外にも救急医療に知識のある医師の常駐や急患の為の入院設備がある、手術も含めた治療設備が整っている事などが条件となっております。

2次救急に関しては、急性期度合いが病院によって大きく異なり、月数十件しか救急車が来ない病院もあれば、月800件以上の救急車が来るICUなども備えた所謂2.5次救急と言われるようなレベルの高い環境下もあります。

3次救急について

大学病院や公立病院がこれに該当するケースが多く、1次や2次では対応ができない生命の危機に瀕しているような重篤な患者を受け入れる救急医療で、高度急性期ともいわれます。

3次救急指定の病院は救急医療の教育機関の役割を担っており、医師や看護師がここで救急医療を学んでいます。

教育制度は最も整っている部類の3次救急ですが、反面急変や重篤な急患のある環境下の為、1次・2次に比較し、残業時間も多く、精神的にも疲れやすいと仰る方も多いです。

新卒で3次救急に入った方は段階を踏んで学んでいけるかと思いますが、中途で3次救急に入職した場合、基本的には即戦力として見られるケースが多く、新卒程の充実した教育は受けられない事も多々あります。

その為、3次救急の病院への転職は覚悟のいる選択だと言えると思います。

4-2 | 2次救急指定病院のレベル感の見分け方

3つの急性期の種類についてご説明しましたが、その中でも2次救急指定の病院は病院ごとに急性期度合いが全く違う為、その見極めができないと転職が失敗に終わってしまう事が多いです。

見極めるポイントとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 救急搬送件数
  • 看護基準
  • カルテの種類

順にご説明します。

救急搬送件数

救急車の搬送件数はその病院の急性期度合いや忙しさの目安として最もわかりやすい指標の一つです。

病院を見極めるポイントとして、月の搬送件数がどれくらいか調べると良いでしょう。

▼救急件数の目安

  • 0~50件/月
    救急車は少なく落ち着いた環境
  • 50~100件/月
    比較的落ち着いている環境
  • 100~200件/月
    標準的な地域の急性期病院ほどの件数
  • 200~300件/月
    地域の急性期病院としては、救急搬送件数が多い環境
  • 300~400件/月
    救急医療にかなり力を入れている環境
  • 400件/月以上
    地域の急性期基幹病院クラス

上記はあくまで私が医療業界に携わっていた時の感覚ではありますが、ご自身がどのレベル感で働きたいかの目安にして頂けたら幸いです。

「〇〇病院 救急搬送件数」などでグーグル検索すると救急搬送件数をネット上にのせている事も多いので、調べてみてはいかがでしょうか?

現在の環境に忙しさを感じている人は現職の救急搬送件数を調べ、それと比較し、今より救急搬送件数が少ない病院を探していくのも一つの手段です。

看護配置基準

看護配置基準も病院のレベル感を見極める上で重要な指標です。

急性期病院によくある看護配置基準は7:110:1になります。

7:1と10:1を比較すると当然ながら10:1の方が対応する患者数が増えます。

例えば、先にお伝えした救急搬送件数300件/月の病院が2つあり、一方が看護配置基準7:1でもう一方が10:1だった場合、後者の方が看護師人数が少ない分忙しい環境になる傾向があります。

また7:1の急性期病院は10:1の病院に比べて、患者の重症度や看護必要度が高くなる為、知識・スキルの向上を考える方は、7:1の方がより高いレベルの医療が学べます。

カルテの種類

大きくカルテには電子カルテ紙カルテがありますが、この差が業務効率に関わります。

一般的に紙カルテの方が効率が悪く、残業に繋がりやすい傾向があります。

急性期病院のように記載内容が多い環境下ではよりその業務効率の悪さが際立ってしまいます。

電子カルテの普及率は2017年度のデータで46%程となっており、半分以上の病院はまだ導入されていない為、求人を見る際はカルテの種類も確認する事をオススメします。

4-3 | 急性期病院の細かい情報を知りたい方は転職サイトを利用しよう

ここまで、『救急搬送件数』『看護配置基準』『カルテの種類』と2次救急指定病院の見極めるポイントをお伝えしてきましたが、これら情報を全ての病院調べきるのは至難の業です。

その為、自分に合った急性期病院を見つけた方は『看護師専門転職サイト』を利用する事をオススメします。

特に大手の転職サイトは各病院への紹介実績も豊富にあり、各病院の細かい情報を保有しています。

より自分に合った急性期病院を見つける事は容易になるかと思いますので、利用を検討されてはいかがでしょうか?

5 | 急性期病院の求人を探す際のオススメ転職サイト3選

急性期病院で転職先を探すには、病院の求人数が多い看護師転職サイトを利用しましょう。

当然ながら全ての病院が急性期病棟を抱えている訳ではないので、どこの病院が急性期病院か、また何次救急指定の病院なのか、どこの病院が今求人を出しているのかを調べるのは非常に時間がかかります。

ハローワークやeナースセンターなど求人探索の手段はいくつかありますが、その部分が容易に確認できるのは転職サイトのみです。

転職サイトの中で、病院の求人数が多いのは以下の3社です。

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この3社の詳しい特徴は以下の通りです。

看護roo!

全体評価 (4.8/5.0)

項目別評価
求人数・質
4.8/5.0
担当の質
4.8/5.0
地方エリア注力度
4.8/5.0
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  • 豊富な求人数から転職先を選びたい方
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看護のお仕事

全体評価  (4.6/5.0)

項目別評価
求人数・質
5.0/5.0
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4.2/5.0
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  • とにかく多くの求人が見たい方
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  • 面接対策などのフォローを受けたい方
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マイナビ看護師

全体評価 (4.4/5.0)

項目別評価
求人数・質
4.4/5.0
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  • 質の高い担当にサポート受けたい方
  • 病院以外の選択肢も視野に入れている方
  • 経験年数の浅い方
  • 応募先の内部情報を詳しく知りたい方

6 | 最後に

ここまで急性期病院における看護師の役割や業務内容、自分に合った急性期病院の見極め方などをご説明しましたがいかがでしたでしょうか?

急性期病院は高いスキルや知識が手に入る反面、病院の選び方を間違えると転職失敗に終わるケースも多い病院形態です。

この記事が皆さんの自分に合った病院探しのお役立ちができていたら嬉しく思います。

皆さんの看護人生がより良いものになりますようお祈りしております。

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この記事を書いた人

【看護師転職サイト元社員】
看護師転職サイトにて計6年の経験 | 東京都&神奈川エリアにて管理職も経験 | 職業紹介責任者講習受講済み | 看護師紹介実績は累計400人以上 | 転職相談対応件数は3,000人以上 | 現在は当サイト・instagram(フォロワー1,300人以上)を通し看護師の有益情報を公開しています。

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