こんにちは。元看護師転職サポートキャリアパートナーの黛聡志(まゆずみ さとし)です。
私が看護師さんの人材紹介会社で勤務していた時、整形外科希望の看護師さんをよく対応させて頂きました。整形希望の方は整形外科への思いが強く、その経験を活かし、今後も勤務していきたいという方が多いです。
ではそれだけ看護師さんを引き付ける整形外科の魅力とは何なんでしょうか?
今日は整形外科の特徴やメリット・デメリットなどをご説明していきたいと思います。
■整形外科の特徴とは?

受診患者数も、整形外科は内科に次いで2番目に多い診療科です。また他の様々な診療科と整形外科の大きく違うところは、整形外科の疾患の8割以上が「完治する」という事も特徴です。
他の診療科目に比べ、患者さんの死に直面することは少なく、回復される姿をみれる整形外科は、やりがいを持って働かれている方が多く、そこが看護師さんを引き付ける魅力と言えるでしょう。
■整形外科の業務内容は?

一般的な看護業務+ギプス固定の交換、包帯交換、牽引療法の管理があります。
特に、ギプス固定の交換や牽引の管理は整形外科以外では行わない業務です。
また、骨折などで自力で動けない患者さんが多いため、体位交換や移動介助、トイレ介助、ナースコールなどは、ほかの一般病棟よりも多くなります。
■整形外科における看護師の役割は?
病棟では術後の患者が転倒してしまい手術部位が脱臼、そして再手術ということも起きているので患者の安全を守ることが看護師の役割として重要です。
初めて入院や手術を経験する患者さんが多い為、看護師としていかに患者さんに安心感を与えられるかが重要です。慢性疾患ではないので、再入院してくる患者さんも少ない為、一期一会の看護が必要と言えます。
■整形外科で働くメリット・デメリットは?

では整形外科で働くメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
〇メリット
①他の診療科目に比較すると残業が少ない
他の診療科に比べれば、比較的残業が少なくなります。(急変や生命の危険性が伴う急患が少ない為)しかし、近年高齢者の中には内科疾患も患っている方もいる為、急変が起きる事もたまにあります。その様な時は残業も発生します。内科系疾患の混合病棟だと尚更です。
②整形外科が得意な病院は比較的給与が高い
手術件数が多い為、利益が多く、従業員に還元できる為です。
③患者さんのありがとうの言葉を貰える
「ありがとう!」と直接感謝の言葉を貰える機会が多いです。手術さえ終われば、結果が早く得られる事が多いので、多くの感謝をもらえます。
④患者さんの回復が目に見える
回復し退院される姿を見送れます。
また死に至る患者さんが少ないので、ほかの一般病棟に比べると、明るい雰囲気の中で仕事ができます。
⑤安全対策や体位変換の技術が身に着く
整形外科に必要な安全対策や体位変換などの技術はどこに行っても通用します。
⑥おむつ交換業務が少ない
オムツ交換業務が比較的少ないです。
⑦無理なく外科分野に携われる
外科であるものの症状、治療、術前術後の看護すべてがルーティン通りに進む事例が多いため、外科初心者でも比較的楽に業務に取り組めます。
〇デメリット
①全身管理能力が身に付きにくい
整形外科の経験が長くなると、疾患が骨に特化しすぎている為、全身管理能力が弱くなります。PEG、レスピ、吸引等も少ないです。
②体位交換や移動介助など体力が必要な業務が多い
大柄な男性の移動介助を女性の看護師が行うのは大変です。整形外科では男性看護師が重宝されているのは、この様な理由の為です。
③受け持ち患者と手術の患者を看なければならないので大変
オペ出しからオペ迎えの時間内に10名ほどの受け持ち患者のバイタルサインや処置、術後のドレーン処置などをこなさなければならないため時間との勝負になります。
オペから帰ってきた患者はすぐにモニターチェックを行い輸血指示があれば輸血を実施、ドレーンの排液状況などの観察を行いながら3時間〜4時間ほど30分間隔でのバイタルサイン測定という流れになります。入退院も多い病棟です。
④ナースコールが多い
トイレ介助が多いです。
⑤雰囲気は体育会系の所が多い
メリットに感じる方もいるかもしれませんがテキパキ動く看護師が多い為、良い意味でサバサバした雰囲気の所が多いです。
⑥忍耐力が必要
術後は痛みに耐えながらのトランスとなるので「痛いから無理」「ちょっと待って」なんていうことはかなりの頻度で言われ、ベッドから車いすへ移るだけでも特に高齢者では10分くらいかかってしまうなんていう人も。その為、かなり待たされますし、それに対しての忍耐力も求められます。待つことは苦手という人にはとても辛い時間となるため、お勧めできないかもしれません。
⑦ぶっきらぼうなDrが多い
よく言われるのが、整形外科の手術は大工仕事みたいという事もあります。回転が速いため、せっかちな方が多い印象です。
■整形外科からのキャリアチェンジは?

①整形外科 →整形外科への転職
一口に整形外科と言っても、脊椎専門、足の整形専門などなど、より専門性の高い治療を行っている病院も多いため、より専門性を持って極められるのも整形外科の魅力の一つです。
②整形外科 →回復期リハビリテーション病院への転職
回復期リハビリテーション病院は整形外科と同様に回復し退院していく患者さんを見送れる職場です。また回復期で2番目に多い科目は整形外科ですので、経験を活かせる場面も多々出てくることでしょう。
③整形外科 →オペ室への転職
整形外科の病棟は手術期の方を対応するケースが多い為、オペ室に興味を持ち転職される方も非常に多くいらっしゃいます。
■最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
整形外科の看護師の一番の魅力は、「回復し退院していく患者さんを見送れる」事ではないでしょうか?
また整形外科と一重に言っても、より専門性を求める事が可能な科目の為、ハマる人も非常に多いです。
もし整形外科でチャレンジしてみたいと興味を持たれた方は人材紹介会社などに「整形外科分野に強みを持った病院」はお近くにどんなところがあるのかを聞いてみてもよいかもしれませんね。
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