こんにちは。元看護師転職サポートキャリアパートナーの黛聡志(まゆずみ さとし)です。
私は看護師さんの転職サポートを行っていた際に、多かったご要望として、「小児科の求人を教えてください!」がありました。
少子高齢化の時代背景もあり、現在小児科求人が非常に枯渇しています。小児科でやりがいを見出した方にとっては苦しい状況だと思います。
今日は小児科希望の方がどのような選択肢があるのか?をお話できればと思います。
■小児に関われる選択肢

下記小児科関連の求人を記載しますね。
①小児科のある総合病院(NICU含む)
まず一つ目は総合病院の小児科病棟やNICUでの配属を狙う選択肢です。
総合病院なので先端医療に携われる機会も多く、学べる幅は大きいと思います
ただネックとしては、小児科部署への配属は人気があり、病院内にも異動希望の方があふれているケースも多いです。
その為、外部からの採用でいきなり小児配属が可能なケースは限られてしまいます。
もし配属が確約の状態で募集が出ていたらビッグチャンスと言えるでしょう。
▼メリット
・先端医療に携われる
・総合病院の為、給与なども担保できる
・福利厚生の充実
▼デメリット
・配属に関してリスクがある(異動も含む)
・小児科病棟でも他の成人の他科との混合病棟も多い
・求人数はあまり多くない
②小児単科の専門病院
お住まいの都道府県に何個あるかというレベルかと思いますが、稀に公立、民間問わず小児専門の病院があります。小児専門である為、①のデメリットの配属のネックは払拭されます。一方で非常に数が少ない為、こちらも応募希望者が多く、選考ハードルは高くなります。
また小児単科でやっている分、少子高齢化やコロナウィルスの影響などがある現代で運営の安定性は不透明かと思います。
▼メリット
・先端医療に携われる事も多い
・福利厚生は整っている
・異動などのリスクもない
▼デメリット
・圧倒的に求人数が少ない
・選考ハードルが高い
・運営の安定性が不透明
③小児科クリニック
小児科クリニックに関しては、各地域にある為、小児科の中では求人を見つけやすい選択肢だと思います。②に比較すると外来のみで運営しており、小児の外来需要は落ちにくい部分もある為、一定の安定性はあるかと思います。
▼メリット
・医療系小児科求人の中では最も多い
・年間休日120日以上の事が多い
・単科のクリニックであれば小児に専門的に関われる
▼デメリット
・個人運営のクリニックだと福利厚生が弱い
・秋口以降は残業が多くなる
・①、②に比較すると人数体勢が少なく、教育体制が弱い
④保育園
保育園は小児希望の看護師さんが選ぶ事が多いです。
日勤常勤、土日祝休みの事が殆どの為、家庭のある看護師さんは努めやすい部分もあるかもしれません。ただ業務内容はほぼほぼ保育士に近しい業務内容の為、最も多い退職理由は「看護スキルを活かす場がない」です。
看護スキルを活かすなどではなく、単純に子供と関わるお仕事がしたいという気持ちの方はおススメできるかと思います。
▼メリット
・日勤常勤、土日祝休み
・求人数が多い
・大手企業が運営しているケースも多く、福利厚生の充実も
▼デメリット
・給与水準が低い
・看護スキルを高める事は難しい
・看護師は大体1人体勢
⑤重症心身障害児施設
小児の中でも特殊な分野ですが、こちらも小児希望の看護師さんが選ぶ事が多いです。ただ小児とは一線を画した分野で、業務内容は高齢者施設に近しいです。入居者さんは、寝たきりの状態の方が殆どでちょっとした衝撃で骨折してしまったりとかなりデリケートな方が多いので、細かな配慮が必要な分野です。
また重症心身障害「児」とは言えど、年齢層は小児~中年まで様々な年齢層なので、小児にこだわりが強い方はその施設の入居者さんの年齢層を調べる必要も出てくるかと思います。
また重心分野は入居施設だけでなく、放課後デイサービスや訪問看護などの選択肢もあります。
▼メリット
・給与水準は非常に高い
・公的な施設も多く福利厚生も整っていることが多い
・入居の施設は下手な病院より看護師人数が多い事も多い
▼デメリット
・入居者さんのすべてが小児ではない
・ケアが非常にデリケート
・寝たきりの方が多いため、介護的な業務は多い
■各分野に進んだ看護師さんの感想

私自身小児科希望の看護師さんを対応した際に①~⑤の選択肢全て紹介実績があります。
それぞれ入職後の看護師さんの感想は下記の通りでした。
①小児科のある総合病院(NICU含む)の入職後感想
こちらの方は小児と整形の混合病棟に入職されました。
成人対応は初めてだった為、小児分野ではスキルを活かす事が出来ていたようですが、整形分野に関しては一からで相当苦労されていました。
最初は非常に辛く感じていらっしゃっていましたが、成人も携われる事を将来の為になるとポジティブに捉えるように切り替え、やりがいを持ってご勤務頂いております。
②小児単科の専門病院の入職後感想
こちらの方は民間の小児単科病院にご入職頂きました。小児専門でやりがいを見出していらっしゃいましたが、入院数が徐々に減ってきた運営上の兼ね合いから、重症心身障害児の方のレスパイト入院が増えてきて、この方がやりたい小児分野とは離れてきてしまっている印象でした。
継続して続けて頂いておりましたが、突破的な環境の変化から、完璧にご満足頂けている訳では無かったです。
③小児科クリニックの入職後感想
こちらの方は、小児科クリニックで一都二県に多数クリニックを抱える安定法人の小児科クリニックに入職されました。スタッフの方々が小児分野に対し、非常に意識高く勤務されており、非常にご満足いただけておりました。
ただこれに関しては、週休3日、福利厚生抜群、プリセプター制度も設けるなど普通のクリニックのネックを払拭した異常な環境だったという部分も大きかったかもしれません。
④保育園の入職後感想
こちらの方は、小児科病棟で4年ほど勤務した後ご結婚・転居に伴い転職という方でした。
引き続き小児分野に携わりたいが、勤務時間や出勤曜日に縛りがあった為、それに当てはまり子供にも携われる保育園を選ばれた流れでした。「業務内容はほぼ保育士だと思ってください。」と私もお伝えしつつのご紹介でしたが、やってみると思っている以上に看護師とはかけ離れていた為、この方は入職半年ほどでご退職されてしまいました。
改めて保育園は看護師業務とは全く違うので選ばれる際はご注意くださいませ。
⑤重症心身障害児施設に入職後の感想
こちらの方は、新卒で小児単科の病院→成人の総合病院という流れで経験を積まれている方でした。直近の総合病院が非常に高給与だった点とできれば小児に関わりたいという点から、給与・小児という2軸で求人を探索する中で重症心身障害児施設にたどり着きました。
私自身極力小児割合の多い重心施設をご案内したこともあり、改めて小児に携われるやりがいを感じて頂いており、入職後にお礼の連絡も複数回頂いていたことを記憶しております。
もし重症心身障害児施設を探される際は、小児の割合などもお調べ頂くと良いかもしれません。
■小児科求人を探すには?
小児科関連の求人は定期的に募集が出るというよりかは急遽欠員が出た際の突発的な募集が多い印象です。その為、小児求人に関しては、逐一アンテナを張り、定期的な求人探索が必要かと思います。
もし現職が忙しく、そんな暇もないという方は求人サイトにその役割を任せてしまうのも一つの手です。
東京、神奈川、千葉に住んでいる方だったら、求人サイトの担当に聞けば、先ほど小児科クリニックの時にお伝えした、週休3日、プリセプター制度あり、福利厚生抜群のスーパー求人も教えてくれると思いますよ。(笑)
※私の立場だとお伝えができず心苦しい・・
下記おススメの求人サイトを記載しておきますね!
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《看護roo!について》
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《マイナビ看護師について》
マイナビと聞けば誰もが知っている企業だと思います。マイナビ看護師の一番の特徴は、看護師さんを対応する担当とは別に、病院専門の担当がおり、各病院と根強いパイプを持っております。
その為、少し難しい病院側への相談なども通りやすい傾向があります。情報量も充実しており、マストで登録すべき求人サイトの一つと言えるでしょう。
③求人数業界トップクラス【看護のお仕事】
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《看護のお仕事について》
優良なベンチャー企業100選などにも選ばれたレバレジーズの運営する求人サイト。ITに強いこともあり、ネット上に載っている求人数は業界トップです。他社と比較検討するなら最適の求人サイトです。
■最後に・・・
小児科関連の求人は年々減少傾向にある為、皆さん求人の探索に苦労されていると思います。先に小児科に携われる選択肢をいくつか記載しましたが、各分野メリットデメリットがあります。上記の情報をもとにどの選択肢を選んでいくか、しっかりと精査し決めていっていただけたら幸いです。
この記事が皆さんの転職の少しでも糧になる事をお祈りしております。
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